早期退職して湘南・藤沢から南房総・館山に移住 五右衛門風呂・釜戸を作って 田舎暮らし体験施設 「ZENさんのふるさとラボ」を運営 暇ですねん・・・
その4 五右衛門風呂と釜戸
JUGEMテーマ:田舎暮らし

5月29日 9時34分 五右衛門風呂を架設の足場に吊るして 排水管の当たる部分をはつっています。 右手奥、煉瓦の無い部分は 「煙道」です。

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同、12時50分 排水管 既存の物と同じ口径、ピッチの物を探して30センチ延長した排水管になっています。 右下、煉瓦の口の空いてるところが 煙道となります。

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 耐火モルタルを塗りながら 焚口を収めていきます。 「接着」しませんから 水平・垂直・直角を正確に作業します。 石屋さんの技術です。

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 改めて記録写真を追ってみると 作業の速さを感じます。 五右衛門風呂を設置して焚口を収めて釜の外側にブロックを積み始め 煙道となる空間を作り進めながら 隣接する釜戸の基礎も立ち上がっています・・・5月29日 17時30分のことです。

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 5月30日 11時38分 五右衛門風呂の上口までブロックを 耐熱モルタルで積んで 外に出る煙突の仮口を設置。

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 五右衛門風呂は 下の耐火れんがの上に重量を 4方の縁をブロックに乗せて水平を確保します。
昔の五右衛門風呂は 煙道が渦のように回っていて、「龍」等と言われていたそうですが・・・石を積み上げただけで「釜の周りを煙と熱を走らせる」なんていうのは 技術的にも困難・・・しかし、風呂釜が外に飛び出しているようでは五右衛門風呂の意味は無い。

 釜戸、前方から空気を採り、ロストルで流れの始まり、広い燃焼室で十分に発熱し、燃焼室右手後方から煙と熱を送り、釜とブロックの間に対流させて、風呂釜を支えるブロックは釜戸効果を発揮し左手奥上方から「煙突」の高さによる 「引き」により 煙と熱の 「流れ」を作りだす・・・

 同、1時17分

 同、2時22分 風呂とブロックの上側の空間も 耐熱モルタルで塞がれた。
風呂の釜戸から飛び出している・・・

 釜戸は「ブリキの釜戸」に釜戸内部の空間作りの役をして頂きました・・・
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 6月3日 8時49分 釜戸の焚口設置に耐火煉瓦で枠を・・・モルタルに接着効果を期待できないので中々厳しい作業が続く・・・

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 同 11時8分 粘土作り 赤土3 砂1 石灰少々 ミキサーで撹拌・・・

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 同 11時38分 粘土は握って水が出ない程度の練りで・・・チョット怪しい下職が・・・


 
 6月4日 1時30分 炊き口の固定に 耐火煉瓦に鉄棒を埋め込んで・・・後にやり直しになってしまうが・・・

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 6月4日 11時22分 排水管は既存の物に30センチの市販品を繋いだ 延長した排水管の部分は 踏み台の下に隠れる

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6月4日 3時58分 踏み台下の排水管口 釜底から直結の排水管は焚きつけの熱が直接伝わり高温になるので 火をつけている時はこの穴を煉瓦で蓋をします なにせ人は裸 ふるさとラボは宿屋 お客さまに万一が有ってはいけません。

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 同 4時 ほぼ完成 煙突は風呂と釜戸が 150パイの煙突を共用している

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 6月5日 午前11時23分 石屋の早川さんと 手形を・・・

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 同 12時34分 後は煙突・・・石屋・早川さんの仕事はとても正確で丁寧でした。ありがとうございました。 

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 正直なところ幾つかの反省点も有ります。 しかし、風呂は一番湯から 柔らかいお湯でチクチク何かせず、 風呂釜全体を 「釜戸」と同じに煙道で囲んでいるので 真冬でも翌朝の風呂の水が冷たくなく 保温性が実証されました

 釜戸のご飯は 恐る恐る2合だけ炊いてみて・・・1人で食べてみて 「・・・・」 キョロキョロしながら この旨さを誰かと共有しなかったことを悔みながらも 美味しさに感激 田舎暮らし体験施設「ふるさとラボ」開業に自信を持てるようになった・・・ブログのカテゴリー「お客さまの一言良いとこどり」を見ていただければ と思います。

 これから五右衛門風呂・釜戸を作りたい と思っている方 見学歓迎ですヨー まっ、一応保健所の許可を得た「宿業」なんで泊っていただけたら幸いですが・・・

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Posted by : ZENさん | 五右衛門風呂と釜戸 | 13:03 | comments(1) | trackbacks(0)| - |
その3 五右衛門風呂の釜 重さ60キロ・・・
JUGEMテーマ:田舎暮らし

 2009年5月18日 広島の大和重工業から 五右衛門風呂到着・・・本体60キロ 荷姿80キロ程か。 126,000円と送料6,000円 (ヤフオクの方が安いかも)

 石屋の早川さんは 片手に重量ブロックを2個 両手に4個を指先ではさんで持つほどの力持ち・・・
ブロックを重ねて 風呂釜を持ち上げてしまう。

 壁側のブロックは 今回の五右衛門風呂と釜戸設置に当っての耐熱用軽量ブロックを積んでもらった・・・

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 5月26日 アサヒガラスの耐火煉瓦 120個と 耐火モルタル 耐熱モルタル 合計46,410円

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 5月28日  11時 釜戸下部の煉瓦を敷く

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  同 11時34分 壁との間の軽量ブロックに 耐モルタル 

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 同14時32分 五右衛門風呂の釜戸部分 耐火煉瓦の一部を欠いてロストルの溝を作ります。 耐火煉瓦とても固く「石屋」さんの技術が活きてきます。

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 ロストルを置いてみました。 ロストルは「かまや」の長府ロストル 33×22を前後に2枚を使います。 燃焼効率を高めたいためです。

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 同 16時52分 この部分のモルタルは 耐火モルタルです。 耐火煉瓦は 通常の煉瓦の積み上げと違い「水に浸す」なんてことはしませんし。 モルタルは接着を期待できません。 レベル調整に使用します。

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 「五右衛門風呂」でのアクセスが一番多いので01年1月になって載せてみました
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Posted by : ZENさん | 五右衛門風呂と釜戸 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0)| - |
その2 石屋 早川さん
 

金塊・・・でなくて 耐火煉瓦 
Posted by : ZENさん | 五右衛門風呂と釜戸 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0)| - |
その1 そうだ。五右衛門風呂だ。
2階には念願の?「猫足ジャグジー」を完成させて、泡風呂で悦に入っていたが・・・
何か物足りない。というより自分の「田舎暮らし」の曖昧さ・無計画が浮き彫りになって・・・
この建物は総二階建て。1階部分は元店舗。広い。そうだ広い。五右衛門風呂を作っちゃえ。 

とは言ってもどうすりゃ良いのか・・・
お世話になっているお隣の 龍崎工務店に行って「五右衛門風呂を作りたいけどわかる人いるかなー。今時の職人じゃやったことのある人はいるかな。」何て言っていたら「そこに座っているのが石屋の早川さんだよ」 おヨヨ・・・「やったことナイスよー。無理すよー」そうかもねー

そうこうウロウロしていると白浜の吉田さんが「布良 めら のお屋敷後に五右衛門風呂の土台が在ったよ」 アンテナを感度良好に保持するには「人」付き合いが大切ですなー
石屋の早川さんと現場調査 早川さんも「そうなんだーこれならZENさんの怪しい図面も理解できたよ。」  怪しいだけは余分だけど・・・

大きい穴は五右衛門風呂が据えられていた場所  小さい穴は「上がり湯」のお釜が在ったのかなー

昔の風呂は井戸水を使用していた。当然だけど 井戸は毎日大量に汲むと水が涸れてしまうため風呂の水換えはどこの家でも週1回程度 それで風呂から出るとき「上がり湯」としてきれいなお湯で体を流していた。
ついでに、今でこそ「温泉めぐり」のような商品を出しているツムラのバスクリーンは何日も使う汚れて少々臭いお風呂のお湯の「ぼろ隠し」が販売当時の主目的だと思っている。
風呂を綺麗にするというイメージで「バスクリーン」。当時としては素晴らしい命名だったんでしょうね。

上から見た「遺跡」

「火が燃える」、ためには薪と燃焼に必要な酸素の供給、何より重要なのが「煙道」なのだ。
煙が効率的に排出されることは同時に「火を曳く」ことで、火勢を維持・高める機能を有している。
更に五右衛門風呂は「釜」なのでその周りを形成する「釜戸」の作り方を間違えると期待する「保温」どころか「薪の火が消える」事態となってしまう。
この「遺跡」は不足していた知識を十分に補い、「作れる」という自信を持たせてくれた。

「遺跡」の様な五右衛門風呂の基礎を館山市布良に発見。内部構造がとても参考になる

石の黒い部分を何年も何年も煙が「走っていた」道なのだ。しかし、これは相当に複雑なつくりである。
布良五右衛門風呂「遺跡」
Posted by : ZENさん | 五右衛門風呂と釜戸 | 09:50 | comments(0) | trackbacks(0)| - |
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